生コンクリートの品質管理
生コンクリートの品質管理は、原材料の受入、製造工程の標準化により、製品の品質、信頼度および経済性を高めることを目的として行われます。
品質管理のための検査 生コンクリートはその名前が示す通り”生”ものであり、俗に半製品と呼ばれて、その品質管理のための検査は、製造者が行う検査と購入者が行う検査の二つに大別されます。生産者が行う検査は、JIS A 5308に規定されており、購入者が行う検査は、JASS5、コンクリート標準示方書等の仕様書に規定されています。
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生産者(生コン工場)が行う検査 生産者が行う検査には、製造時の品質検査(工程検査)と荷卸し時の品質検査(製品検査)の2種類があります。 |
購入者(施工業者)が行う検査 購入者が行う検査には、荷卸し時の「受入検査」、「打込み時の品質検査」および「構造物の品質検査」があります。 |
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@受入検査 購入者が行う受入検査の試験項目、検査頻度等は、各仕様書等に定められていますが、一般には生産者が行う製品検査(JIS A 5308)と同様の項目を実施し、その試験頻度は製品検査より多いようです。 A構造体の品質検査 コンクリートの品質は最終的には構造物の状態で把握することが望ましいのですが、実際に完成した構造物に載荷するわけには行かないので、通常荷卸し時に採取した供試体の28日強度により判定しています。その28日までの養生方法には、「標準養生」、「現場水中養生」、「封かん養生」などがあります。 また、硬化後のコンクリートの品質検査を実際の構造物で実施する場合もあります。その検査方法としては、超音波、X線、シュッミットハンマー等を用いて実施する非破壊検査と、構造物から採取したコアの強度を調べる検査などがあります。 |